おすすめの安価なディスクグラインダー

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DIY物づくり

こんにちは。
ねこへい工房のコブです。

今回紹介するのは「SENTOOL 変則ディスクグラインダー」です。
プロの端くれ、もはや最端部と言っていい僕が色々見ていきますよ。

事前情報として、今までまあまあ高価な「日立製」を5~6台は使い潰しています。
今も外付けの変速機をかまして1台使っています。
少し前に「Bosch製」の変速機無しを購入しています。
過去にはやはり安価な変速機付きを使用していて、数年で使い潰しています。
主にこうした経験での比較になろうかと思います。

↓Bosch製についての記事は別でもう少し詳しく書いています。

Bosch製ディスクグラインダーレビュー | コブログ(ねこへい工房。のコブのブログ) (urus-fehu.com)

アマゾンで安価で購入できます。
少し割引で4680円だったでしょうか。
とりあえず届いたので箱から。

Amazon | SENTOOL 変速ディスクグラインダー 100mm グラインダー 変速 コード式 6段階変速 1台で5役 AC100V 600W グラインダー 工具 オフセット砥石(研削用)2枚付属 ベビーサンダー 研磨工具 アングルグラインダー TDG100V | ディスクグラインダー

会社では「サンダー」と呼んでいました。
この呼び方していた所、他にもあるんでしょうか。
グラインダーというと据え付けの↓のようなものを指していましたが、
ベンチグラインダーというのが正しそうですね。

Amazon | 高儀 EARTH MAN ホームベンチグラインダー BGR-150A | 卓上グラインダー

現在の僕の製作作業には本来無くても成立します。
同業者の方は使わない人の方が多いかもしれません。
横の繋がりがないので判りませんけど。
僕もディスクグラインダーを使う時間は短いですが、
過去に習熟した道具なので欠かせない道具となっています。
通常は「ベンチグラインダー」で行う作業等にディスクグラインダーを使ったりします。

箱の中身はこんな感じ。

初心者にも

ディスクグラインダーはベンチグラインダー等の据え付けの機械に比べて小回りが利く事、
「砥石」の交換が容易な事、砥石の安さ等があります。
個人的には初心者には据え付けの方が安全に感じますが、
初心者にとって「ディスクグラインダー」は小さく、砥石の交換で様々な用途に使えるので
ベンチグラインダーより選択されると思います。

今回購入したディスクグラインダーは安価なくせに回転速度をコントロール可能です。
初心者はこの仕様の方が使いやすいと思います。

回転を下げられるメリット

また、「砥石」と「対象物」によっては、通常のディスクグラインダーは回転が速すぎる事があります。
切断するだけなら早い方がいいので通常の回転速度で良いのですが、
他の多くの作業、削ったり磨いたりには早すぎて砥石が焼き付いたり、
金属に焼きが入って削れにくくなります。

僕は現在の製作環境の問題もあって、あまり音を出したくありません(無理ですが)。
元々気の小さい僕は、この大きな音が苦手です。
会社にいた時も分解して何とか音を小さくしようとグリスアップしたものです。

初心者の方は大抵自宅での作業だと思いますが、
回転を下げる事で音が下げられるのは大きなメリットです。

寿命について

後は半分想像ですが、寿命が長いと思われます。
何台も使い潰してきたわけですが、正しくメンテナンスして使った場合の寿命は、
「ベアリング」に来ます。
自分でベアリング交換して延命した事もありますが、普通は買い替えとなります。

低回転で使用頻度が高ければ、ベアリングの寿命は延びるでしょう。
道具の用途が比較的多様なので、適した回転数に出来る事で負荷も低くなると思います。

スイッチの配置がいい

お尻にオンオフスイッチがついています。
これは好みかも知れませんが、
職人たちが好む日立製もこの位置です。
他の位置の物も使いましたが、個人的にはやはりここが一番使いやすいです。

スピードコントロールのダイヤルもこのお尻の位置で、
個人的には「この狭い所に良く入れたな」と頭をなでてあげたいですね。
ここがベストと断言はできませんが、粉塵が比較的入り難い、凹んでいる箇所なので痛みにくい等、
メリットが多く見えます。
過去に持っていた変速機付きのダイヤルは側面で、
作業時に知らずに触ってしまう位置でした。
粉塵についてはたまに分解清掃していたので問題なかったですが、
物理的に何かに当たって壊れそうだなとは思っていました。

↑現在スピードコントロールは外付けを利用し、間違いのない(笑)日立製のディスクグラインダーを使用しています。
正直な所、今の作業内容には日立製の高級機はオーバースペックです。
無駄にベアリングの寿命を縮めるくらいなら保管しておきたく、
SENTOOL製を購入しました。

一般的な製品同様、ヘッドに「ロックボタン」があります。
押してみた感じは作動良好に感じます。
最近購入したBosch製(型落ちですが)は、ここがとてもシビアで、噛み合わずに押し切れない事が多いです。
プロとしては砥石の交換時に上手く押せない事がとてもストレスです。
こんなことでタイムロスしていては、何のために色々な所で時短、最適化の努力をしているか分かりません。
苦労して1分作業効率を高める方法を見つけても、こんなところで毎回ロスしてはアホです(大変に真面目な労働者だったのです)。
真面目な職人であればあるほど、このスイッチを設計したアメリカ人(妄想)を見つけたら
鼻の穴に指を入れたくなることでしょう。

でもBoschの製品はとても格好いいし、安全対策など他に見られない機能が入っていてすごいです。

付属品は十分

付属品は
・必須の砥石交換用の工具(と言いながら大抵僕は手で締めて手で緩めますが…)。

・砥石。
説明書によると金属用らしい砥石は、見た事の無い造りです。
切削用との事ですが、この石の付いていない内側半分ほどは削れるのでしょうか?
ちょっと不安です。使う時あるかなあ…。


・ハンドル
本体の左右に取り付け可能です。
ハンドルはついていない物もあるのでいいサービスですね。
僕は使いませんが、何かに使えるかも。

・説明書
ハンドルが手前のため大きく描いていますね。
反対からの絵の方がいいような気がしますが、色んな事情があるのかも知れません。
記事にすることが無ければ全く読まなかったでしょう。

・切断砥石カバー


この黒い金属部品ですね。
正式名称初めて知りましたが、今回偶然説明書を読むと「別売り」となっています。
でも付いています。
これだけは超使います。
「切断砥石カバー」と言いながら、
実際は切断以外のほとんどの作業でもこれが無いと危険度が増します。
少なくとも会社では外さない指導がありましたね。
外した方がやり易い作業があるものの、他の方法で解決していました。
僕はこれが無いと360度全周に削った鉄粉が撒かれるのも嫌です。
職人はこの部品に左手の指を添え、
対象物に手のひら等を当てて軽く固定して細かい作業をしたりもします。

初心者の方は余程何か信念でもない限りは外さない事を強くお勧めします。

他社との比較

左がSENTOOL製、中央が日立製、右がBosch製です。

日立は少し古いですが、意外にもSENTOOL製のヘッド周りの方が小さく見えます。
小さいほどいいとは言えませんが、
ヘッド周りが小さい方が狭い所に突っ込んで使えます。
現在の僕の使用方法には関係しませんが、通常の鉄工所などでは有利な点となりますね。

スイッチまわり

SENTOOL製は変則ダイヤルがお尻に配置してありつつも、日立製のスイッチ位置とそっくりです。
良く出来ています。

Bosch製はお尻がかなり大きく見えますね。
冷却用の空気を取り入れるスリットがあります。

ボディーの比較

横幅は、
SENTOOL製約58mm、日立製約59mm、Bosch製約54mm。
意外にもSENTOOL製が一番細身です。

縦の幅は、
SENTOOL製約58mm、日立製約56mm、Bosch製約59mm。
SENTOOL製のみ縦横の幅が同じですね。

メンテナンス

日立製のみボディーがアルミ製です。
職人が好む高級機(大げさですが)です。
丈夫なのは間違いありませんが、僕は樹脂製のボディに不満を感じた事はありません。
アルミボディーばかり何台も使い潰したので偏った経験ですが、
使い倒しているとゴミが溜まって漏電します。

漏電するとアルミボディーのせいか、ビリビリ来ます。
樹脂製なら感電しにくいのかなあ…。
そうであるなら樹脂のボディはメリットになりますね。

このボディ下部分ですが、
白いコネクター部品に黒く焦げが見えます。
大抵の機種はここがショートしますので、
こうして分解清掃が必要です。

この日立製はこの部分はネジ一本で分解出来ます。
過去に使った安物も同じ造りでしたが、
SENTOOL製を見たところボディー下部分に分割ラインすらありません。
恐らくヘッド周りから全ばらしする必要があります。

メンテナンス時に少し大変そうだなとも思いますが、
ひょっとしたらメンテナンスの必要性が少ないのかも知れません。
どちらにしろDIYレベルの使用ではメンテナンス要らないと思いますが。

使ってみて

3つを使い比べようと、断面が4センチ角位のしっかりした鉄パイプをカットしました。

SENTOOL製も比較的高級機の他2台に比べて、意外にもそこまで嫌な音はしません。
以前使っていた激安機はギアの異音が大きくて怖かったのですが。
この価格ではとてもいいと思います。

本体は日立製とサイズとほとんど同じはずですが、比べると何故か僅かに握り難い気がします。
樹脂だけど滑りやすいのかな。
気にするほどではありませんが。
この細さでこの値段の時点ですごいです。

ダイヤルでのスピードコントロールは無段階の様です。
目盛りを小さくすると場合によっては当然刃が止まりますが、
作業音が小さくなることは何より助かります。

本体に貼ってあるラベルですが、
画像の上から日立製、SENTOOL製、Bosch製となります。

比べると日立製は定格が30分と、SENTOOL製より10分長いですね、
何が違ってこうなるのでしょうか。
SENTOOL製の方が600wと、日立製の720wより低いんですが、
この辺りも安い理由なのかもしれません。
現在の僕の環境だと、SENTOOL製のパワーで不満ありません。
というか分かりませんでした。
鉄工所でガンガン力をかけて使わない限りは違いは感じないように思います。

お勧めできます

安価なSENTOOL製はとても良く出来ていると思います。
Bosch製で変速付きのモデルだと価格は倍以上です。

Amazon | Bosch Professional(ボッシュ) 100mm ディスクグラインダー(無段変速型)[GWS7-100E] 研磨工具 ディスクサンダー | 切断砥石

ディスクグラインダーを多用する人の場合、
信頼の日立製を長く使う派と、安価なノンブランドをどんどん買い替える派が居ます。

古い職人さんに話を聞くと、日立製がタフだったのは昔の話で、現在はそこまでの耐久性が無いと言います。
これは、近年(と言っても20年近く経つようですが)使いやすい細身のボディとなったことで、
ベアリングが小さくなりベアリングの耐久性が落ちたせいだと思われます。
日立製を使い潰した経験と周りの職人さんの話を合わせると、
日立が長持ちというのは昔のイメージが大きいように思います。
もちろん日立製はとても良いですが、少し長持ちするなという程度の印象です。

安価でダメなディスクグラインダーも沢山あると思うので、
日立製が「間違いのない」のは変わりません。

仕事で使う場合、こうした間違いのない日立製を1~2年使う人と、
比較的安価な物をどんどん買い替える人がいるわけですが、
どちらがいいとまでは言えず、仕事内容と好みかなあというのが正直なところです。
どんどん買い替えると言っても、間違いのないメーカー品の倍も買い替える頻度では無いようです。

ぼく個人としては、色々な物を試したい気持ちもあるので現在は後者ですが、
もっとこの機械への依存度の高い仕事であれば1万円以上の高級機を買うと思いますが、
価格と品質としてみると、SENTOOL製はお勧めできます。
多分2~3年はメイン機として使うと思います。
今の使用頻度ではそれくらいはもちそうです。
そう考えるとしばらく買い換えられないのは寂しいですね…。

本業はチタン工芸家、主にチタンアクセサリーを製作しています。
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↓オープンチャットで情報交換を始めました。
私的には成功、失敗、何も起きなかった等の個人の体験談を聞きたいです。
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