使えるマルチタスクと強いシングルタスク

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こんにちは、ねこへい工房のコブです。
会社員時代にマルチタスクという言葉を聞いて何とか導入できないかと色々試していました。
本来の意味では製造の現場にマッチするものではないと思いますが、
結果として仕事は早く出来るようになっていきました。
追い詰められ、制限があるほど生まれる物もあるなと思います。

本日はマルチタスクとシングルタスク、どちらが良いか問題です。
少し前はマルチタスクがもてはやされ、その後シングルタスクの方が効率が良い、
何なら本当は脳はマルチタスクが出来ない、マルチタスクしていると錯覚しているという話を聞きました。

特に専門家でもない、チタン工芸作家(底辺)に過ぎない僕がどうこう言う事で無いのは十分承知ですが、
もの作りの人間があまりやらない事ではないかと思うので、経験を書いてみたいです。
今真実と思われても100年後に覆されることも良くあることですから、
本当のこと等ほとんどありません。
経験から思うことを書くことは許されるでしょう。

現場では

一般的に製造の現場ではシングルタスクでなくてはいけません。
そうでなくては事故が増えます。
もし工場で他の事を考えて作業すると失敗が増えます。
当たり前です。

例えばパソコン上での仕事の場合や、失敗が見えにくい仕事の場合、
(もし)マルチタスクで効率が落ちていても気付きにくいです。
さっきまでヘッドフォンで音声を聞きながら作業していましたが、
進みが悪いので止めましたw

とは言え僕自身はマルチタスクを完全に否定するものではありません。
しかし失敗が事故につながる仕事の場合、シングルタスクを推奨するはずです。
シングルタスクが強いのは間違いないでしょう。

製造現場はシングルタスク

会社としては作業者の作業がシングルタスクになるようにしなくてはいけません。

これは悲しい事でもあるのですが、
効率、事故の防止以外にも
「誰が入社しても」可能な限りで出来るようにしておく必要があります。

僕のいた会社では少し自由度があり幾つかの作業を兼任していましたが、
もちろんマルチタスクを要求されることはありません。

また例えば1つの製品を作る時に、試作の後は作業を分けていき、
削る作業だけ複数個をまとめて行う等の分業を自分で決めます。
場合によって後輩にこの分業を振り分けたりします。

マルチタスク、シングルタスクの話とは別に、人が作業する時には更に「切り替え」の様な物があり、
同作業を続ける事で安定します。
どんな職人でも多かれ少なかれ、一番いい状態をはじめから最後まで出来ないものです。
僕の場合は1つ目の作品、商品がとても良いものになることが多く、これも面白い現象ですね。

さて、そんな中僕はマルチタスクをするよう(あるいはしようとする)になるのですが、
理由は色々は置いておきます。
仕事に飽きたり、スキルを上げたかったりもっと深刻な理由などなどです。

でも製造の作業でマルチタスクは基本的に出来ません。
手が2本しかないのでw
そこで例えば現在の作業の効率化という真面目な内容や、
趣味で製作したいあれこれ、会社を辞めての独立等の今後の展開などの不真面目なものなど、
脳内で行えることをします。

それくらい誰でもしてると思うかもしれません。
いやいや、ちゃんと脳内での作業をしようとすると出来ないものです。
逆に言えばシングルタスクはそれほど強いのでしょう。

製造でのマルチタスク化と副産物

ヘッドフォンで音声聞きながら記事を書く効率が下がるくらいですから、
ものづくりでも当然効率が落ちます。
極力効率が変わらないように、もちろん安全にするにはどうするか。
作業を分解して、ぼーっとしていても大きく落ちない作業を探します。
同じ作業をまとめて、体の方をオートメーション化するわけですね。
慣れると、考えずに複数の工程を出来るようになります。
考えていないで出来るので、基本的に失敗がありません。
似ているのはついやってしまう「癖」に近い感覚です。

外から見えない脳の問題もあるので説明が難しいですが、
「癖」のような感覚で作業できるか試してみて、
ここまでは考えなくても出来るな、という判断が出来るようになります。
ちょっと半覚醒のようなイメージでするのですが、
周りには誰もこの感覚は無いようだったので面白い感覚でした。
当然出来ない作業、しない方がいい作業はあるので、一部は諦めます。

誰でも(慣れたらですが)集中しないで出来るように分解するので、
他者に作業を割り振るにも役立ったと思います。

こう聞くとやってるっていう人もいるかもしれません。
場合により違うでしょうが、 僕の作業の少なくとも半分はこれが可能だったように思います。
また、そんな状態で出来るように注意してみると、脳を使わず作業するので疲労度が大幅軽減出来ました。

問題はここからで、体と別の事を頭の中でするわけで、これはとても仕事でも
その後の独立に向けたところでも役に立ったのですが・・・
一応マルチタスクをしてはいましたが、頭は体以上に効率が良くなく、
気を抜くと思考が飛びます。
作業を目をつぶっても出来るようにしていても、本当につぶるわけにもいかないので
視覚的に気が散るのかも知れません。

つまり、製造での(個人の)マルチタスクは
「考えないで出来る作業に分解し、余ったリソースで他の事を脳内で進める」
になりました。
仕事が初めから細分化されたものなら、「分解」の手順は要らないでしょう。
でも書いたように、脳内の作業は効率がすごく落ちています。

少なくとも表面上は・・・。

実は使えるマルチタスク

マルチタスクをもう少し考えてみます。
パソコンやスマートフォンで、「裏で」動いている、という表現をしないでしょうか。
画面に出ていなくても、動いているプログラムがあり、出したい時は画面にすぐ出せる。

これを脳で行います。
表層意識がモニターだとしたら、「裏で」働くプログラムは潜在意識です。
自分が悩んでいる事について、例えばそれを「行うかどうか」ただ自分に聞けばいいのです。
あるいはアイデアが出ない件について何となく考えます。
先のマルチタスクと違い「何となく」で良いのです。

アイデアについてはすぐ答えは出ないかもしれませんが、
潜在意識は自動的に考え続けます。
忘れた頃にふっと答えが出るはずです。

本当にタスクを2つ「同時に」行う事は出来ないと言われています。
真実は知りませんが、どうしても同時に行うにはどちらかを「自動化」すれば可能だと体感しています。
僕がしていたように実作業を自動化するのは工夫が必要ですが、
無意識を利用すれば通常の進行と言っていいでしょう。
実作業のマルチタスクを最適化すると、「自分に問いかける」が一番楽だと思います。

シングルタスクのシングル化

先程は脳の仕組みを上手く利用して実用的なマルチタスクを説明してみましたが、
目の前の仕事に対してシングルタスクは強力です。

潜在意識を利用してマルチタスク化を試してみたら、
反対に「少し気になる」事を消してみる、シングルタスクのさらなるシングルタスク化も試して欲しいです。
難しい潜在意識の話は要らないので、
例えば何かしようとしたら目の前のヘッドフォンを片付けたくなる時がありますよね?
こうした「少し気になる」事が実は「裏で」何かプログラムが働いているかも知れません。
少し気になる事、もやっとすることを、可能な限り解決していきます。
解決できない大き目の問題はとりあえず置いておきます。
解決できないなら考えても仕方ありませんし、
気になることが減れば解決の糸口が見えるかもしれません。

一般的な方法過ぎる上、恥ずかしながら苦手ですが、「3S」等も上記の理由からも効果があります。
会社員時代は色んな事情で「もっと他にやる事あるやろ」と思っていましたが、
一定の効果は確かにあります。
まあ、会社の場合は対外的な事情もあるし、個人の場合とちょっと違う所もありましたが。

上手く両方使いたいもの

実作業でのマルチタスクは私達普通人にはネガティブな面の方が多いと思いますが、
潜在意識を上手く利用すれば十分すぎるメリットがあると思います。
一方表層意識の方ではシングルタスクの先鋭化が効果大なので、
こちらも重要です。

この方法場合2つはぶつからず、労力を大きくとられる物でもありません。
ベースにある物の元をたどれば心理学等になるはずですが、
経験からの話が中心です。
個人的な経験なので合わない人もいるかもしれません。
参考になれば幸いです。


本業はチタン工芸家です。
アクセサリーが多いです。
よろしければ一度見てやってください。

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