「形から入る」という事を言い出した人は誰なんでしょうか。
素晴らしいですね。
本日はどちらかというとビジネスの話です。
先日ちょっとした相談を受けて思ったことです。
「形」は大事。しかし商材に利用も・・・
例えば習い事などはとても「形から入る」事が重要です。
先達の形を真似ていく事で学んでいきます。
そこには言語化すると失われていく情報が多くあります。
この場合の「形」は「器」とも言われ、
習う者の「中身」を形作る重要な物です。
実は奥深く、高度で重要な「形」ですが、自分で副業をしたい等の場合どうでしょうか。
細分化すると明確な先達の見つかり難い物や、移り変わりの早いものは、
「形から入る」事が上手く行かない人もいます。
やりたいことの「形」が見つかればラッキーですが、
ベストマッチの「形」を自分で見つける事は、誰にでもすぐできる事ではありません。
細かい事を言えば、古来の「形」の使い方は、
当人の「こうしたい」というような気持ちを消して成立するものです。
生半可な気持ちでは中々難しいものです。
もちろんネットで紹介される、
「再現性の高い」手法などで上手く行く人もいますから、
気になるものはやってみれば良いと思います。
ちょっと話がそれました。
手本にする「形」がちょっと違うと、僅かな違いで「現場」では使えないという事もあるでしょう。
要は、考えないで真似するのは正解ではあるものの、
実はそれも難しい面がありますよね、と言いたいわけです。
伝統的な習い事などでは、「形」の細かい所までとてもうるさく言う場合があります。
少しでも違うと「意味」が変わってしまうのです。
素晴らしい技術というものは専門性の特化した物も多く、
その技術が「使われる場面」、前提条件が実はしっかり決まっている事もあります。
加えて現代ではお仕事も実に多種多様で、複雑怪奇に感じる事すらあります。
もちろんしっかりと身に付いたならば、「形」から離れ、専門外の沢山の事に応用出来ます。
ただし長年の訓練や研鑽をして・・・
ビジネスのノウハウ等が商材になっている場合、
結果が出ない時に
「完全に同じようにやりましたか?」
という言い逃れが起きる場合があります。
「個」を消して「真似」するのは正解ですから、
嘘ではありませんが、客側はそもそも答えを知らない状態ですから、
詐欺まがいの商材の言い逃れなのか、
真似る側に問題があるのか判断がつきません。
完全なコピーは、時間、人間が違うので不可能な事です。
重要では無い部分を「いう通りに出来ていない」
と指摘して逃れる事も出来るわけです。
これを防ぐために複数のメンターを使う事が最近は多いようですが・・・。
良い、悪いと一概には言えないのですが、
更に商材を買い足す流れになり、注意が必要です。
「形」から入る事はとてもいいことだと思います。
そのうえで、どういう事に注意すればもっといいのでしょう。
「形」から入って、中身が作られる
最近聞いた話で、副業を始めたい人が、
まだ売り上げは無いけど、色々書類上の事や、
環境などを整えようか悩んだりする方がいます。
色んな意見があると思いますが、
こういうのを「形から入るのも良い」とも言いますね。
他にも仕事をするための「場所を先に借りる」場合もあるかもしれません。
何よりも続けることが重要ですから、資金が尽きる事は避けなくてはなりませんが、
こうした行為は本人の気持ちにはとても大きな影響があります。
その意味で、肩書を決めたり、場所を用意したり
「形から入る」のはとても有効だと思います。
何か「肩書」を先に認識したり、場所を借りたりすることで、
「自分の仕事は○○なんだ」という意識が強まっていきます。
なりたい自分のイメージが自分にしっくりくるようになっていきます。
それに新しい事には抵抗があるものですから、
「形から入る」事で、だんだんと慣れていく部分もあると思います。
自分のなりたい職業のイメージが出来てくると、
「らしく」振舞うようになってきます。
無意識で起きることですが、言語化すれば例えば、
「○○の専門家ならどうするか」と行動を決定します。
「形から入る」事で、中の「意識」が変わっていくわけです。
「中身」をどうしたいかで「形」を決める
実際の現場では、「形」に拘っていては難しい場面が多いですから、
この「中身」の方を使ってフレキシブルに行動を決定する必要があります。
移り変わりの激しい近年では特にそうでしょう。
最近は普通の人には予想できない事態が沢山起きますね・・・。
私たちは自分の「中身」である意識をなかなか変えられませんから、
「形」を使って意識を変えるのも良い手です。
先程の、収益は上がっていないけど・・・・という悩みの場合、
資金面ではお金を使わない方が良いと思いますが、
自分がそれをした時にどう意識が変わりそうかで決めるのも良いと思います。
転じて意識をどう変えたいかが決まっていれば、
同じ効果で使うお金を最小限に留める事も出来るはずです。
例えば、開業届を出す理由の中に、理由を探ってみると、
「安心」「自信」等のメンタルの安定が欲しい人もいるでしょう。
こうした時に他のアプローチも色々考えられると思います。
何か達成の簡単な目標を設定して、小さな目標の達成を繰り返すことで自信を高めていく。
出ていくお金を見直して、無駄を減らすことで安心に繋げるなど。
結局は自分がどうしたいか
自分がどうしたいかをよくよく調べる事が重要です。
そこに答えやヒントがよくあります。
ただ、不安感などがないまぜになって、
「不安だからこうした方がいいのかな?」
というような漠然としたままではいまいちはっきりと効果を狙えませんから、
出来れば何が不安なのかハッキリさせておいた方が良いです。
「この○○の不安を取り除きたいから」
という状態になれば、打ち手がはっきりしたり、
他の手段も見つかります。
案外気にするほどの事でもないな、という事も多いです。
正体の解らない状態の方が怖く感じるものです。
不安感を利用したビジネスも多くありますので、
引っかかる可能性もありますし。
こうして「意識」(潜在意識)をどう変えたいかがある程度決まっていれば、
無駄な打ち手は減るでしょう。
変えたい中身が分かったことで、「形」を使うことなく変えられることもあります。
「形」は大切ですが、自分の内面にどういう影響が起きるのかを考えると、
時間や費用を少なく出来る、場合によっては無くても効果だけ取れると思うのです。
↓最近作ったもの「チタンのバングル「継」」
まだまだ作りかけ、ようやく「形」になったところです。
急に年末年始に作りたくなって、ぼちぼち進めています^^
![](https://blog.urus-fehu.com/wp-content/uploads/2021/01/DSC_0776-1024x678.jpg)
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