ものづくりで一発

ビジネス
ビジネス物づくり

「一発当たるものを探せ」
と、製作も販売もしていない人生の先輩からアドバイスいただく事があります。
なるほど、世間の人はそう考えるかと再認識させてくれます。
が、これは見えている事の解像度が低いと言わざるを得ません。

ところが物づくりに関わる方でも同じ話を聞く場合があり、

・一発当てたい

・もし当たったら模倣される

・模倣されたら振り出しに戻るのでやる気が出ない

↑いやせめて当ててから悩め

↑心の声を間違えて大きく書いてしまいました。

↓ネッククーラーは2024年現在、アマゾンのタイムセールで1000円台の後半です。

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何の話か。

昨日近くの店舗で380円でした。
数年前にこの商品が出た時いくらだったでしょうか。
もう覚えていませんが、2年目以降でも2980円位はした気がします。
その時、来シーズンは参入企業が倍々ゲームで増え、まだまだ下がるなと思ったものです。
昨年680円だか980円だか、とにかく1000円を割っていたのでそろそろ買うかと買いました。

先の当たったらどうしようの悩みはこうした流れを気にしての事でしょう。

僕よりモノづくりの仕事でお金を稼いでいるのにそんなこと言うのかと驚きましたが、
でも仮に誰かがハンドメイドでやっていこうと決めたとしたら、
スタートは大抵こんなことを考えているのではないかと思います。
私だって全く考えなかったとは言えません。

当たったらの発想にあるもの

話しを聞いてみるとそこにあるのは大量生産、薄利多売の思想が隠れている場合が多いです。
私達のような手仕事で作る者には本来相性が悪い事を理解しておいた方がいいです。
皆さんすぐ、簡単に作れる物で考え、人を雇って大量に作りたがる。
私は機械加工品自体は好きですが、
どこの工場でも真似できるし、そりゃ売れなくなったら終了と考えるでしょうよ。
そもそもハンドメイド、手作りは大量生産に向いていません。

私は会社員時代に手で物を作っていたので、
手作りでの効率化も苦手ではありません。
商品によってはある程度の量産は可能でしょう。
そんな私でもわざわざ薄利多売を目指そうとは思いません。

工場を経営して儲けたいというなら今回はちょっと違う話です。
そうしたいならもっと違うアプローチをしますが、
私は作り手でいる事が今とても幸せです。
まずは一人の人間が作り、どこまで生きていけるかのゲームも楽しいのです。
まさにサバイバルですね(笑)
満足する日が来れば経営者の側面を伸ばしたくなるかも知れませんが、
この経験が必ず役に立つでしょう。
でも多分寿命が先にきそうです。
マネーゲームにハマる事の虚しさも経験者から教えられますので、
まああまりやらないでしょう。

話しを戻すと、真似されないように製法を隠すのは礼儀作法、当然の話だと思いますが、
特別な技術が無ければ、いつかは真似されるのでしょう。
これを少しでも防げるのは、個人での活動だと考えています。
例えば企業が参加してもうまみの無い設定を考えます。

①大量生産の利点の無いもの

まあ、ハンドメイドである事そのもの。
当然そのなかで、市販のパーツを組み合わせただけだと弱いですよね。
市販品の使用を減らすほど強くなるのでは。

この中に作家性なども入ると思うのですが、
○○さんが作ったものだから、といういわゆるブランドは正直良く解りません。
手法はもちろん分かります。
やりたければ検索したりして勉強すればいいと思いますが、
私としては続けた結果リピーター様が増え、
評価されての「ブランド」になった方がいいと思います。
苦手な領域なうえ、それこそ個人差が大きすぎると思うのでまだ書けませんが…。

②金額

どんな方法でも良いと思いますが、
結果として真似してもうまみが少ないと思わせる事ですよね。
個人の強みとしてはフットワークの軽さがコストにも影響します。
例えば工場だと1日稼働させるだけで電気代が非常にかかったりします。
料金設定に「チャージ料」等があるわけです。

材料代は大口の方が安価な傾向にあるでしょうが、
逆に少ない場合、端材的な物、長期保管の物を安価に手に入れる方法があるかも知れません。
私はそうした物は使えませんが、立ち上げ検討時に試作品を作る時など、
大手では出来ない工夫はいくらでもあるはずです。

私個人としての方法は製作スキルを上げる事、普通より早く製作出来る事で、
他社が真似しても単価が合わないように。
これは個人で好きでやってるから可能で、雇用してやらせると不満が出ます。
個人の強みと言えますが、続けられるように楽しい事が重要で、
楽しいと思える内容や範囲で続けられるようにしなくてはですね。

③その他技術

こうして考えると、複製を取る製法は比較的危ないのではと思います。
私は個人の嗜好として3Dプリンターや鋳造を現在の所しませんが、
やらない理由の一つとなっています。

しかし、同業者で「3Dプリンター→鋳造」の手法で、
新参の私より更に後発で私よりずっと売り上げているだろう人もいます。
ただしちょっと見てみたところ製作者の方は元ジュエリーデザイナーのようで
(正確ではありませんが少なくとその業界で働いていたようで)、
違う畑に飛び込んで来た私(達)とは条件が違うようです。

立ち上げ時にブランド化もしっかり進めているように見えましたし、
その業界のやり方なのでしょうか、手慣れた感じです。
ここで考える個人のハンドメイド、手仕事とは色々と違うのではと思います。
デザイナーとしての仕事、あるいは経営者に近い形だと思います。
いずれにしろ羨ましくはありますが。

☆売れ過ぎない事

正確には流行らないこと。

これがほぼすべてを解決します。
真面目な話です。
説明します。

隅で小さくモノづくりをしている身にとって、ファッションの世界は真逆、大変に苦手な世界ですが、
それでも知っている事が幾つかあります。
今年流行したものは来年は古く感じて着づらい。

極端な話ですが、流行する程売れると来年は売れなくなります。
ウォンツやニーズの話もありますが、程々の方が売れ続ける面もあるのです。
立ち上げ時は「一発当たれば」「バズれば」
と夢想するものですが、
実際にそうなった場合、当初の真似される以外にももっと考えるべきです。
シュミレーションが足りないのです。

そりゃあ当たらないより当たった方がいいに決まっていますが、
たった1つの商品が売れても、普通はそれだけで生きてはいけません。
絶対に売れ続ける物を、特許を取って独占、一生生きていけるというのは、
ハンドメイドや物づくりとはまた別の話、どちらかというと発明家の発想ではないでしょうか。
物づくりをする者は工夫癖がある事が多いと思うのですが、
特許で生きていきたい、適性がありそうと感じればそちらにシフトしてもいいかもしれません。
今回はそこまで発想の転換をせず、
可能な限り真似されず売り続ける場合の話とします。

その場合、真似するメリットを下げる意味ではむしろ「当たらない」方が良いのです。
私は臆病なので3Dプリンターや鋳造は避けたいですが、
先程のブランドも実際それで上手く行っているようですから、
その製法でも余程売れないと模倣されないのでしょう。

安心してください。そんなに当たらなくていい。

消極的に感じますか?
もっと現実的な話ですと、当たればいいなあと色々努力して商品開発、作品作りをしたとして、
当たらないけれど結構売れてるなあ、位で良いという事です。

もしハンドメイドを副業としてスタート、売れてきたなあと感じたならば、
それがあなたにとって金額的にいくらかは分かりませんが、
そんな商品が幾つもあるなら次の展開が出てくるはずです。
独立しようかとか、誰かと一緒にやってみようとか、販売サイトを増やそうとか、
それこそ限りなく、起きてもいない「一発当たったらパクられる」事を気にする場合ではありません。一つの商品を真似されたとて、その頃には他の商品もあります。

全て真似され、簡単に破綻するビジネスモデルを検討しているなら
もちろんやらない方がいいでしょう。
でもそんな、誰でもすぐ出来て収益の高い物をオリジナルで生み出せる才能があるなら、
それはそれで生きていける気がします。
作り手よりプロデューサーをした方がいいのかも知れませんが。

色々頑張った結果として一発当ったのなら、とてもいい事ですよね。
その場合当たってしまったという感じなのでしょうか。
自分にそんな日が来れば面白いなあと思いますが、
戦略としては「そんなに当たらなくてもいい」と思っています。

本業はチタン工芸家です。
アクセサリーが多いです。
よろしければ一度見てやってください。

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